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デジカメ初心者のための露出講座:実践編

4月 24th, 2010 | Posted by indigoworksさん | コメントは受け付けていません。
はじめに このレシピはデジカメ初心者のための露出講座:座学編の実践編です。実際でデジカメで撮る時のコツを中心にお伝えします。 おさらい デジカメ初心者のための露出講座:座学編でも書きましたが、露出には以下3要素があるとお伝えしました。 絞り シャッタースピード 感度 そして、それぞれには露出以外にも副作用があります 絞り → ピント・ボケ シャッタースピード → ブレ 感度 → コントラスト・ノイズ 自分の撮りたい写真の特徴にあわせて、どの要素を優先させて露出を決めるべき、と先般のレシピでは結びました。 では、優先させる要素を決めたら、どのようにしてカメラに設定するかをこのレシピで説明します。 露出モード カメラによっても異なりますが、デジタル一眼レフなどでは、大抵、ファインダー覗き穴の左肩に、モードダイヤルというものが付いています。 P A S(またはT) M というアルファベットはついてませんか? コンパクトデジカメの場合は、設定メニューから入る必要がある機種もたくさんあります。各自説明書などで確認してください これらはすべて露出を決定するために、どの要素を優先すべきかカメラに教えてやる機能です。それぞれのモードについて説明します Pモード Program(全自動)のPです。絞り、シャッタースピード、感度のすべてを全自動でカメラが判断し、決定します。どれも中庸な値になることが多いです。何も考えず、シャッターチャンスや構図を優先したい場合などに向いています。反面、無難な絵になりがちで、漫然とこれを使っているといつまでも初心者から抜け出せません。 Aモード Aperture(絞り)のAです。Avと書いてある場合もあります。このモードの時に設定した絞り値を常に守り、それにあわせてシャッタースピードや感度を自動的にカメラが調節します。 背景をボカしたい時はF値を小さく(あるいは開放に)し、風景写真など画面全体にピントを合わせたい場合(パンフォーカスと言います)は、F8程度まで絞ってこのモードで撮ると良いでしょう。 ポートレイトやスナップなどに向いています。脱初心者の第一歩として、必ずマスターして欲しいモードです。 Tモード Time(シャッターが開いている時間)のTです。Tvと書いてある場合もあります。このモードで設定したシャッタースピードを常に守り、それにあわせて絞りや感度を自動的にカメラが調節します。 鉄道やモータースポーツ、航空機など被写体のスピードが速い被写体や、望遠レンズを使う場合などに使用します。 望遠レンズは実際の見た目よりも大きく被写体を捉えるので、手ブレや被写体ブレの影響が大きくなります 一般的な撮影で使用することはありませんが、敢えて遅めのシャッタースピードに設定し、走っている人に合わせてカメラを振りながら撮る流し撮りという手法などもありますので、覚えていて損はありません。 Wikipedia:流し撮り Mモード Manual(手動設定)のMです。絞りとシャッタースピード、感度のすべてを撮影者が任意で設定できます。当然、カメラの明るさ判断は効きませんので、慣れていない人は露出オーバーや露出アンダーを招きやすいです。 何のためにあるのかというと、夜景の長時間露光や、撮影スタジオなどにある大型の特殊なストロボを接続する場合に使います。通常の撮影ではまず使うことがないので、特に意識する必要はないでしょう。 フィルムカメラ時代からの慣例で、このモードにしても感度は自動に設定される場合があります。 感度優先はないの? あります。PENTAXのK10D、K20D、K-7といったフラッグシップ機種には、Svというモードがあります。これは感度を撮影者が任意に設定し、絞りとシャッタースピードを自動で設定します。 この反対に、TAvというモードもあります。これは絞りとシャッタースピードを任意に設定し、感度の設定をカメラに任せるというものです。 個人的に許せる感度(ノイズの荒さ)の上限がある人などは、Svが便利でしょう。TAvは鉄道やモータースポーツ、航空機を撮る人には便利です。 ところが、これらPENTAXの一部機種にしか搭載されていないので、これらの露出モードはあまり一般的ではないようです。便利といえば便利なのですが、使えるシチュエーションが限られているので、あえて搭載するメリットは小さいのでしょうか。 最後に カメラや写真といったものは奥が深く、露出以外にも様々な要素があります。でも、必ずひとつの設定(値)には背反する要素がある、ということも覚えておくといいでしょう。何かを優先させれば、何かデメリットがあるのです。自分が写真で表現したい要素をあらかじめ思い描き、それを得るためにどの機能を最優先すべきか。それが出来ると、カメラの扱いが飛躍的に上達するはずです。

デジカメ初心者のための露出講座:実践編

4月 24th, 2010 | Posted by indigoworksさん | コメントは受け付けていません。
このレシピはデジカメ初心者のための露出講座:座学編の実践編です。実際でデジカメで撮る時のコツを中心にお伝えします。 デジカメ初心者のための露出講座:座学編でも書きましたが、露出には以下3要素があるとお伝えしました。 絞り シャッタースピード 感度 そして、それぞれには露出以外にも副作用があります 絞り → ピント・ボケ シャッタースピード → ブレ 感度 → コントラスト・ノイズ 自分の撮りたい写真の特徴にあわせて、どの要素を優先させて露出を決めるべき、と先般のレシピでは結びました。 では、優先させる要素を決めたら、どのようにしてカメラに設定するかをこのレシピで説明します。 カメラによっても異なりますが、デジタル一眼レフなどでは、大抵、ファインダー覗き穴の左肩に、モードダイヤルというものが付いています。 P A S(またはT) M というアルファベットはついてませんか? コンパクトデジカメの場合は、設定メニューから入る必要がある機種もたくさんあります。各自説明書などで確認してください これらはすべて露出を決定するために、どの要素を優先すべきかカメラに教えてやる機能です。それぞれのモードについて説明します Program(全自動)のPです。絞り、シャッタースピード、感度のすべてを全自動でカメラが判断し、決定します。どれも中庸な値になることが多いです。何も考えず、シャッターチャンスや構図を優先したい場合などに向いています。反面、無難な絵になりがちで、漫然とこれを使っているといつまでも初心者から抜け出せません。 Aperture(絞り)のAです。Avと書いてある場合もあります。このモードの時に設定した絞り値を常に守り、それにあわせてシャッタースピードや感度を自動的にカメラが調節します。 背景をボカしたい時はF値を小さく(あるいは開放に)し、風景写真など画面全体にピントを合わせたい場合(パンフォーカスと言います)は、F8程度まで絞ってこのモードで撮ると良いでしょう。 ポートレイトやスナップなどに向いています。脱初心者の第一歩として、必ずマスターして欲しいモードです。 Time(シャッターが開いている時間)のTです。Tvと書いてある場合もあります。このモードで設定したシャッタースピードを常に守り、それにあわせて絞りや感度を自動的にカメラが調節します。 鉄道やモータースポーツ、航空機など被写体のスピードが速い被写体や、望遠レンズを使う場合などに使用します。 望遠レンズは実際の見た目よりも大きく被写体を捉えるので、手ブレや被写体ブレの影響が大きくなります 一般的な撮影で使用することはありませんが、敢えて遅めのシャッタースピードに設定し、走っている人に合わせてカメラを振りながら撮る流し撮りという手法などもありますので、覚えていて損はありません。 Wikipedia:流し撮り Manual(手動設定)のMです。絞りとシャッタースピード、感度のすべてを撮影者が任意で設定できます。当然、カメラの明るさ判断は効きませんので、慣れていない人は露出オーバーや露出アンダーを招きやすいです。 何のためにあるのかというと、夜景の長時間露光や、撮影スタジオなどにある大型の特殊なストロボを接続する場合に使います。通常の撮影ではまず使うことがないので、特に意識する必要はないでしょう。 フィルムカメラ時代からの慣例で、このモードにしても感度は自動に設定される場合があります。 あります。PENTAXのK10D、K20D、K-7といったフラッグシップ機種には、Svというモードがあります。これは感度を撮影者が任意に設定し、絞りとシャッタースピードを自動で設定します。 この反対に、TAvというモードもあります。これは絞りとシャッタースピードを任意に設定し、感度の設定をカメラに任せるというものです。 個人的に許せる感度(ノイズの荒さ)の上限がある人などは、Svが便利でしょう。TAvは鉄道やモータースポーツ、航空機を撮る人には便利です。 ところが、これらPENTAXの一部機種にしか搭載されていないので、これらの露出モードはあまり一般的ではないようです。便利といえば便利なのですが、使えるシチュエーションが限られているので、あえて搭載するメリットは小さいのでしょうか。 カメラや写真といったものは奥が深く、露出以外にも様々な要素があります。でも、必ずひとつの設定(値)には背反する要素がある、ということも覚えておくといいでしょう。何かを優先させれば、何かデメリットがあるのです。自分が写真で表現したい要素をあらかじめ思い描き、それを得るためにどの機能を最優先すべきか。それが出来ると、カメラの扱いが飛躍的に上達するはずです。

デジカメ初心者のための露出講座:座学編

4月 24th, 2010 | Posted by indigoworksさん | コメントは受け付けていません。
はじめに National Library NZ on The Commons ちょこっとカメラを齧ると「露出」という言葉をよく耳にします。フツーの人にはちょっと変態趣味なキーワード(笑)に聞こえるかもしれませんが、写真においては非常に重要な要素となります。 実践編はこちら・・・ デジカメ初心者のための露出講座:実践編 そもそも「露出」とは 簡単には写真の全体の「明るさ」と考えてもらって構いません。語源としては、フィルムやデジカメのCCD/CMOS(受光素子)が光を感じ取るため、普段は閉じているシャッターが一瞬だけ開くところから来ています(フィルムや受光素子を露出させるため。もっとも、昨今のデジカメには物理シャッターを用いないものも多いのですが) 露出オーバー/露出アンダー 通常、露出つまり画面の明るさを決定するのはカメラが決めます。デジカメがあらかじめ測った画面を平均し明るさを決定しますが、そこは機械がするところなので、条件によっては暗くなってしまったり、明るくなってしまったりします。 写真全体の明るさが必要以上に明るい状態を露出オーバー、必要以上に暗い状態を露出アンダーと言います。 ↑露出オーバーの一例。明るすぎて部分的に白飛びしている ↑露出アンダーの一例。背後の照明が明るすぎるとカメラが判断したため、被写体の顔が必要以上に暗く写ってしまった 何をもってして「必要以上/以下」かは撮影者の意図によります。意図的に暗い写真や明るい写真を撮りたい場合もあるはずです。 露出を決める3要素 (1) 絞り(F2.8など、Fで表される数値。F値、絞り値とも。数値が小さいほど明るく撮れる) (2) シャッタースピード(1/125など。単位は秒。秒数が長いほど明るく撮れる) (3) 感度(ISO100などの数値。フィルムは数値固定だが、デジカメの場合はここを自由に変更できる。数値が大きいほど明るく撮れる) 以上3要素で決定されます。 (1)絞り 絞りとは、レンズの中にある、羽を組み合わせた幾何学的な構造のことです。カメラのモチーフとしてよく用いられるので、ご存知の方も多いと思います。 絞りはレンズから入る明るさを調整します。絞り値は、この絞った度合いを示します。全く絞られていない状態を「開放」と言います。 被写体が明るすぎる場合は、これを絞る=光が通る面積を狭めて調整します。よくカタログなどに「開放F値:F2.8」などと書いてありますが、これはF2.8よりも明るい状態にはできない、という意味です。 F1.0が見たままの明るさをそのまま再現できる、と理論上では言われています。このスペックを持つレンズはライカやキヤノンの一部のレンズだけで、かなり高い値段がついています。興味のある人は一度検索してみてください ちなみに、ライカ判でもっとも明るいレンズといわれるのは、キューブリックが「バリー・リンドン」で撮影に使ったF0.7のレンズと言われています。 参考→Wikipedia:バリー・リンドン (2)シャッタースピード 通常、フィルムや受光素子はシャッターによって外光から守られています。撮影する時だけシャッターが開き、光があたるのです。当然、この光があたる時間が長ければ長いほど写真は明るく写ります。 (3)感度 最近はISO(イソ)という単位で表現されますが、古い人などはASA(アーサー)と言ったりします。単位は違えど、示す数字は同じと考えて構いません。 古いカメラでは感度表記にDINという単位を用いているものがあります。これはASAとは違う単位ですので、ISOと直接読み替えることはできません、ご注意ください。 これは、レンズから絞りを通して開いたシャッター越しにフィルムや受光素子に当たった光をどの程度再現できるかという目安です。 そもそも光が弱い室内や夜などの環境では、絞りやシャッタースピードを工夫しても明るくできないケースがあります。その時はこの感度を上げてやることにより、暗い写真も明るく撮ることができます。 3要素それぞれのデメリット 上にあげた3要素を限界まで引き出せば、どのような暗い場所でも、或いは明るすぎる場所でもそれなりに写真が撮れると思いがちですが、そうではありません。 それぞれの要素に、明るく撮ることとは引き換えにデメリットが在ります。 絞りのデメリット 絞り値を小さく、あるいは開放で撮ると明るくとることができますが、以下のような副作用があります 絞りを小さくすると明るく撮れる反面、ピントの合う距離範囲が狭くなる 絞りを小さくすると画質が低下する場合がある これらは一概にデメリットではありません。意図的に人物の背景をボカしたい場合は絞り値を小さくする必要があります。 こういう時は、画面が明るくなりがちなので、シャッタースピードやISO値で補ってやります。 絞りと画質の関係はレンズによって様々な条件がありますが、一般にはF5.6程度の場合が最良の画質になると言われています。 小さい絞り値では画質が悪い場合もあり、明るさやボカしたくとも意図的にF4程度まで絞るカメラマンも居ます。 シャッタスピードのデメリット 秒数を長くするとブレる 秒数を短くすると止まっているように見える ブレは初心者がもっとも避けたいミスなので、できるだけ速いシャッタースピードを選びたいところです。 とはいえ、滝の流れなどはいわゆるスローシャッターで撮ることにより、幻想的な表現を狙うこともできます。そういう場合は絞りを絞ってやり、三脚などに据えて撮ると良いでしょう。 感度のデメリット 感度を上げるとコントラストが高くなる 感度を上げると画質が荒くなる 感度を上げると、塗り絵みたいなのっぺりした絵になる 感度は一番お手軽に写真の明るさを変えることができるので、デジカメの場合は特に高感度を好む方が多いのですが、以上のようなデメリットがあるため、安易に感度を上げるのはオススメできません。 コントラストとは、写真全体の中で明るいところと暗いところの差が激しくなることです。一見派手になるので、ライブ写真など特定の条件では良きに働きますが、女性のポートレイトや結婚式など、なめらかなグラデーションが求められる写真では逆効果です。 画質が荒くなるというのは、フィルムもデジカメも共通です。特にフィルムの場合はこの荒れた効果を狙ってあえて高感度のフィルムを使う人もいます。 デジカメの場合はフィルムよりも汚い荒れ方をするのが多いので、デジカメ側や現像アプリ側でこれを補完する機能がついています。 ところが、これを施すと塗り絵や油絵のようなのっぺりとした表現になることがあり、条件によっては写真というよりCGのような出来になることもあるので注意が必要です。 最後に 露出を決めるには以上3要素が関わってきますが、自分の撮りたい写真が、どのような表現にしたいか、によって、どの要素を最優先させるかが決まってきます。 最近のカメラには大抵露出優先モードがついていますので、表現によって使い分けてください。